2010.11.22
胃がん・肺がん検診読影会講習会
徳山医師会で、胃がん・肺がん検診読影会講習会が開催され(11月19日)、特別講演として山口大学医学部付属病院の岡本健志先生(消化器病態内科学助教)の講演がありました。内容を簡単にまとめると、
ピロリ菌の感染は6歳ぐらいまでに感染するひとと、しないひとが分かれ、感染すると慢性胃炎は必発で、委縮性胃炎や腸上皮化生というのをおこすそうです(胃の粘膜のひだがなくなって腸粘膜のようになること)。そのような素地から分化型胃がんが発生するのだそうです。そして、この最大の予防、治療が除菌療法ということになるようでした。
胃カメラについては、最近人気の経鼻内視鏡やNBI(Narrow Band Imaging=狭帯域フィルター内視鏡)などの新しい技術についてもわかりやすく解説頂きました。経鼻内視鏡は普通の胃カメラより細い分、画像がややぼやけるようですが(カメラの画素数が落ちるのと一緒)、普通の胃カメラより苦しくない分、気軽に受けられること、繰り返しにも抵抗がなくなることから、結果的に早期発見につながるとのことでした。
実は、岡本先生は山口大学医学部硬式テニス部の後輩でして、活躍されている姿に、立派になった弟を見ているような気分を抱きながら拝聴しました。