2011.11.15
ブルーライトアップされたゆめ風車
昨日11月14日は「世界糖尿病デー」で、予防・啓発活動のシンボルマークである「ブルーサークル」にちなんで、永源山公園の「ゆめ風車」もブルーにライトアップされました。
私が日常診療で実感するのは、
ちょいとお腹が出てきて、血圧ちょい高、コレステロールちょい高、肝機能もちょい高になってきていると、血糖もやばくなってきている人がやっぱり多いなあということです。
特に、中性脂肪が高く、善玉低く、尿酸高いって方は、血糖もやばいなあと思う人多いです。
いわゆるメタボですね。
上記のような状態では、空腹時血糖はいいけど、食後に血糖が上昇している時期で、空腹状態で健診を受けている方は見逃しがちですし、「糖はまだ大丈夫」と思いがちです。
最近は『HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)』という、血糖の平均値を見る指標も健診で測定することがあるので、それが一緒に測定されていると、食後の高血糖が隠れていないかを想像することができます。
ただ、健診も保険によって、このHbA1cを測定できたり、測定できなかったりとマチマチ。また、健診以外の日常診療の中では、「糖尿病」という病名がないと、この「HbA1c」は測定できなかったりと(「糖尿病の疑い」ではダメなんです)、今ひとつ統一感、スッキリ感がなく、まだまだ、みなさんに糖尿病となりつつあるメッセージを伝えにくいのが現状です。
また、血糖やHbA1cがそれほど高くないと、「まだ糖尿病になっていない」と安心する人が多いのですが、糖尿病は、糖尿病と診断される域になっていないから安心という病気ではありません。
※「糖尿病型」:①早朝空腹時血糖126以上、②随時血糖200以上、③ブドウ糖負荷試験の2時間値200以上、④HbA1c6.1%以上、のいずれかあれば
とくに食後の高血糖は『グルコーススパイク』と言って、かなり血管を傷つけるようです。
メタボのメッセージも、“内臓肥満をベースに、ちょい高血圧、ちょい脂質異常、ちょい高血糖が出てきたらヤバイよ”ですからね(昔は「死の四重奏」って言ってました)。
高カロリー食好き♥、運動不足で、お腹がポテッとなってて、上記のようなチョイチョイ異常が出てきていたら要注意!おおもとはポテッ腹で、その原因は、高カロリー食や運動不足ですから、そこを改善しなきゃダメです。
ヤバそうな方は、ブルーのゆめ風車を見ながら、明日からの生活習慣改善を誓いましょう!
(と言っても、ブルーライトアップは1日だけのようですが…)
ちなみに僕も頑張ります^^;
ゆめ風車はクリニックの目の前です。