2012.11.15
喫煙により寿命が○年縮まるそうです
『CareNet医療ニュース朝刊(11月15日)』に下記のような記事が掲載がありました。
喫煙によって寿命が10年程度縮まり、35歳より前に禁煙することで、その多くのリスクを回避できるそうです。
まあ、当然といえば当然ですが明らかになったのは重要です。
我々のところには色々な方がこられ、医師になって本当に沢山の方と関わってきましたが、(おそらく)喫煙によって命を失ったり、重病となる方を沢山みてきていますから。
早めに禁煙すればリスク回避できることがはっきりしたことも大きいと思います。
40歳前と言えば人生で一番重要な時期かもしれません。
20歳台で覚えた知識を生かしてステップアップしないといけない時期ですし、家庭や子供を持つ時期でもあります。
将来に病気しか残らない(貯蓄じゃないですからね)、タバコに投資している場合ではありません!
のんきにタバコを吸っていると、将来タバコ代に加えて、タバコでできた病気の医療費も払っていかねばならなくなります。
若い方は是非、禁煙され、自分磨き☆に投資しましょう!
もう若くない方(笑)も遅くはありません!
若い人に比べれば禁煙によって得られる利点は当然減りますがゼロではありません。沢山の利点があります。
禁煙と同時に、お金がかからなくなります、ご家族が喜びます、ご家族を副流煙によるリスクから解放できます、ネガティブな気持ちがなくなります(大なり小なり不健康なことしているという気持ちもあると思います)、などなど。沢山あるでしょう?
是非、ご一考を!
以下、ケアネットの記事です
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これまでに、日本では「喫煙関連ハザードの低さ」が報告されたことがある。しかし、今回、日本人も他国と同様、若いうちから喫煙を始めて、継続している人は寿命が10年程度縮まることが明らかになった。また本研究では、35歳より前に禁煙することで、多くのリスク上昇を回避できることも報告された。放射線影響研究所 坂田 律氏らが前向きコホート研究の結果、BMJ 誌2012年10月25日付で報告した。
対象は、1963~1992年の間に喫煙習慣に関するデータが得られた男性2万7,311人、女性4万662人。喫煙状態について確認した翌年から2008年1月1日までの期間における、非喫煙群、喫煙歴あり(現在非喫煙)群、喫煙継続群での全死亡率を主要アウトカムとした。
主な結果は以下のとおり。
・喫煙者は、年齢が低下するほど、1日あたりの喫煙本数が多く、喫煙を始めた年齢が低くなる傾向が認められた。
・1920~45年(中央値1933年)の間に出生し、20歳より前から喫煙を続けていた喫煙者は、男性が平均23本/日、女性が平均17本/日のタバコを吸っていた。
・1920~45年(中央値1933年)に出生し、20歳より前から喫煙を続けている喫煙者における全死亡率は、非喫煙群と比較して男性が2.21倍(95%CI:1.97~2.48)、女性が2.61倍(95%CI:1.98~3.44)であった。また、平均寿命は非喫煙群と比較して、約10年(男性8年、女性10年)短かった。
・35歳より前に禁煙した群は、喫煙継続による死亡リスク上昇のほぼ全てを回避できた。
・45歳より前に禁煙した群は、喫煙継続による死亡リスク上昇の多くを回避できた。
(ケアネット 武田真貴子)