2013.01.16
「周南HOTの会」の活動が表彰されました!
現在、在宅酸素療法の患者会「周南HOTの会」の事務局をさせて頂いております。
「周南HOTの会」は平成16年、私が新南陽市民病院在職中に立ち上がりました。
新南陽市民病院は平成12年に開設され、私は同時に赴任致しました。当初、呼吸器疾患の患者さんは開設したばかりということもあり、あまりおられませんでしたが、次第に在宅酸素を必要とする患者さんが増えていきました。そういうなかで熱心なスタッフから後押しされ、患者会を立ち上げることになりました。
最初は勉強会でした。翌年春も勉強会。
そして平成17年秋に念願のバス旅行に行きました。場所は津和野。
行くとちょうど津和野の街中で伝統行事である『奴行列(やっこ)』の最中で、神様が見守って下さっているように感じました。『太鼓谷稲成神社』に参拝して、車いすの患者さんをみんなで抱えて階段を登ったこともいい思い出です。
それから、春は食事会、秋はバス旅行を毎年行っています。
平成23年に事務局が市民病院からおのクリニックに移動しました。
昨年のバス旅行で第16回となりました。
立ち上げ当時は下関中央病院や山口宇部医療センターにも患者会があり、一泊旅行など盛んに行われていたようですが、現在は山口県で唯一の患者会となってしまいました。
理由は呼吸器専門医の少なさにあります。山口県は他県と比べ大変大変少ない状況で、特に勤務医の先生が非常に少ない。
その原因は山口大学に専門の講座がないため人材が育たないからです。
まあ、そういうことはさておき、このたび患者会の活動を続けて下さった新南陽市民病院のスタッフの皆さんが病院より表彰されました。
その中心として活動下さった師長さんが先日、表彰状を持参下さいました。
今まで正式には評価されたことがなかったので本当に光栄です。
振り返りますと沢山の患者さんの笑顔や思い出を頂きました。それと同時に残念ながら沢山のお別れもありました。
在宅酸素を必要とされる方の多くが重症なのでお別れはやむを得ないところがありますが、患者さんの笑顔と思い出がご家族や我々の心に沢山残っています。
これが活動の原動力となっています。
これからも「周南HOTの会」の活動を通して患者さんとご家族を支えていきたいと思っています。