2013.08.16
手足口病が流行しているようです
手足口病が流行しているようです。
子供の夏風邪として有名ですが、大人にも感染します。
当院にもこの夏、二名が受診されました(通常、大人にはあまりうつりませんので、大人の手足口病がひと夏に二人も来るというのは流行している証拠でもあります)。
名前のごとく、熱とともに手と足と口に赤いプツプツ(水泡性の発疹)が出ることが特徴ですが、すべて揃わないこともあります。ウイルス感染症(コクサッキーウイルス)ですので、おおくは1週間程度で自然治癒するのですが、なかには髄膜炎や脳炎等を合併することがあるようです。
お子さんですと、ぐったりしたり、頭痛や嘔吐があったり、様子がおかしいようですと髄膜炎や脳炎の可能性もありますのでご注意ください。
当院来られた1名は、最初、咽頭痛(発疹なかった)と熱だけだったので、普通の風邪と見分けがつかなかったのですが、翌々日に手と足に発疹が出た!と来院されたのでわかりました。
この方はご家族には手足口病の方はおられなかったので、どこでうつったのかは不明でした。
風疹も含め、最近は流行期だからは感染経路不明が多いようです。
予防のワクチンはなく、手洗い、うがいが基本です。発疹の汁にはウイルスがいますから、家庭内での予防対策はそのあたりを念頭にしっかり行うことが重要です。