2014.07.14
日本ホスピス・在宅ケア研究会 第22回神戸大会
「日本ホスピス・在宅ケア研究会」の第22回神戸大会に行ってきました。
今回は小澤竹俊先生の「いのちの共有に求められること いのちを尊ぶ」という講演を是非スタッフにも聴いて欲しく、一緒に行きました。
最初にシンポジウム④「地域で認知症患者・家族を支援するために~我々にできること~」にて、“コウノメソッド”で有名な河野和彦先生の講演を拝聴しました。
お恥ずかしながら河野先生の「コウノメソッド」について初めて知りましたが、自分の認知症に対する知識の乏しさに恥ずかしい思いをしましたが、一方で、ずっと感じていた認知症診療に関する違和感の原因みたいなものがわかり、ある意味腑に落ちて、もっと積極的に関わっていきたいと思いました。
次にシンポジウム⑨「臨床宗教師の可能性」を聴きました。これは今回特に聴きたかったところ。
我々は誰でも平等にいつかは死が訪れ、これは避け様がありません。その避け様のない死であれ、そしてそれをどこで迎えるにせよ、できるだけ安らかに迎えたいし、こちらも迎えさせてあげたい。
今回の学会でも、「在宅ホスピス」「スピリチュアルケア」等々の言葉が沢山出てきました。今は、その訪れる“死”を看護師をはじめとした医療系スタッフと、ケアマネをはじめとする介護系スタッフで支援している訳ですが、患者さん本人が、どのようにその避けがたい“死”を受け止めるのか、ご家族が患者さんの死をどのように受け入れるのか、大切な人を失って傷ついた心をどうサポートするのか?このあたりは、医療系・介護系の人間だけでは事足りません。
本当にスピリチュアルな領域なので、宗教師の皆さんの力が欠かせないと感じていましたし、私も是非教えを請いたいと思っていました。
「臨床宗教師」という資格ができたようで、その資格を取得し、宗教師の皆さんも色々と模索し、関わられている現状がわかりとても刺激になりました。このあたりのことも周南市で少しずつ歩が進めれればと思いました。
さて、最後に小澤先生の講演です。
内容としましては私が以前拝聴した内容と概ね似た内容でしたが、何度聴いても素晴らしいものは素晴らしい!というやつです。素晴らしい講演でした。何度も泣きそうになりました(笑 理由は聴かれればわかります)。スタッフもとても感激してくれて、一緒に行ってよかったです。小澤先生の講演で勉強したこと、感銘を受けたことを、クリニックの診療にスタッフ共々活かしていきたいと思います。