2016.03.06
第7回『あ・うんネット周南』研修会
第7回となる『あ・うんネット周南』の研修会が開催されました。
『あ・うんネット周南』の今年度の目標は「お互いの専門性を知る」です。
というわけで、今年度は第5回で「訪問歯科」「訪問薬剤師」の役割を、第6回で「ソーシャルワーカー」の役割を知る講習会を企画してまいりましたが、今回は「訪問リハビリ」の役割を知る研修会を行いました。
講師は高知県で活躍されている吉良健司先生(在宅りはびり研究所(株)らいさす)をお招きして、『周南市学び・交流プラザ』で開催しました。
ご講演内容は、ありきたりのリハビリの講演と全く異なり、リハビリの見方・考え方が大きく変わる、とっても刺激的で、元気になる内容でした!
たとえば、通常のリハビリだと、脳梗塞で半身が麻痺して障害が残ったとしたら、麻痺の程度などを考慮して、トイレへの移動の自立を目標にしたりしますが、それでは当然意欲が湧かないわけです。
それは“弱み”(麻痺・障害)ばかりを見るからで、“強み”(生活や人生に有利に働く要因)を見る、見つめることで、それを強調し、目標にすることで、元気が出る!というものです。
要するに、トイレに行くことを目標にするのではなく、大好きなアーティストのコンサートに行く!ことや、お花見に行く!とかを目標にするわけです(ここでの“強み”とは、氷川きよしが好き!花が好き!酒が好き!となります)。
そりゃ、トイレに行くことは大切だけど、トイレに行くより、氷川きよしのコンサートに行った方が楽しいですもんね^^
僕らは患者さんの欠点ばかりを指摘して、指導することが多いけど、それでは前向きな療養意欲につながらないですよね・・・反省です(謝)
きっとこれからの周南市におけるケアプランは、ワクワクするものになっていくと思いますので、こうご期待です!
吉良先生、本当に刺激的なご講演をありがとうございました!
第二部では、介護支援専門員協会の藤本真樹さんより『医療・介護協働に向けた『あ・うんネット周南』の取組の報告』と題して、『あ・うんネット周南』の今までの取り組みと今後の方向性について発表して頂き、
つづいて周南市福祉課地域包括ケア推進担当の石光貴子さんより、『周南市在宅医療・介護連携における方向性について~目指すところって何?~』と題して、周南市と徳山医師会で協力して進めようとしている、周南市の地域包括ケアシステムの方向性について発表して頂きました。
今回も沢山の職種の方々が参加して下さいましたが、周南市の地域包括ケアシステムの目指す方向、そこに関わる自分たちの役割、『あ・うんネット周南』の位置づけといったものが少し見えたのではないかと思います。
手前みそですが、今年度の研修は本当に充実したものになったと思っています。
これも毎月集まって夜遅くまで議論して下さる各職種の代表者の皆さんのお陰です。
第3部となる恒例の交流会は居酒屋『大黒丸』さんにて行われ、今回も大盛り上がりでしたぁ~^^
皆さん、来年度も頑張りましょう!
吉良先生
今回も大勢の職種が参加
スライド動かず焦る藤本さん^^;
熱く語る石光さん
乾杯前でまだおとなしいけど・・・