元気スイッチ

3-12-1 daijin shunan-shi
yamaguchi 746-0018 japan
TEL.0834-64-1170

院長日記

2020.07.23

連休ヒマなのでコロナのこと、もろもろ

「へずまりゅう」というイカれたヤツに振り回された山口県でしたが、今のところ拡散しておらずホッとする間もなく、新型コロナが全国に一気に拡がってきました。
今日(7/23)、東京は300人超え!だそうです。これが第2波でなくてなんなんだろう・・・明らかに全国に波が拡がっているし・・・
「GoTo!」ってヤツもありますが、県をまたいだ移動の自粛が第一波ほど強調されていない現状や国が「第二波」とも認めない現状においては、第一波時に故郷に帰えれなかったり、遠方の家族に会えなかったりしてグッと耐えておられた方々も連休、夏休み、お盆に移動するようになるので、一気に拡がると思っています(これはどうしようもない)。
そんな状況で、ただでさえ移動やむを得ずの状況ですから、「GoToTravel」で更に拡散するのはやめて欲しい。
今、最短9月稼働を目標に、ようやく周南市でも「PCR検査センター」設置の準備が始まりました。
我々は今、攻めてくる敵に対する土嚢を一生懸命積んでいるところです(まだかい!今、やっちょるんかい!とのご批判はご尤も)。武器も届いていない・・・
そんな中、「GoTo!」ってされても、それはトラベル(旅行)ではなく、「全国に新型コロナを拡げに行こう!」キャンペーンかいっ!と言いたくなります(怒)。
どちらも国策ですから、連動し、「PCR検査センター」が全国で漏れなく設置され、稼働開始し、迎撃体制整ってから、さあ「GoTo!」と行って欲しい(せめてそうして!)。

新型コロナにまつわる愚痴から始まってますが、今日はゴルフも中止となったし、連休中2度も休日夜間診療所に出ないといけない鬱憤もあるので(笑)、新型コロナにまつわる色々ダラダラと・・・

・まずは「へずまりゅう」::彼に自ら接触しに行った方は別かもですが、向こうから接触され感染させられたり、その周囲の方々にかかった検査費用、入院費用って莫大。また、彼が行ったお店などでは休業、風評被害も甚大だと思う。これらの費用、全部彼に請求していいんじゃなかろうか?と言いたくなる。今、徳山大学が公立化を望み、周南市と協議を始めていますが、彼の出身大学だからということは、大学の価値、評価には関係ないけど、大学関係者には頭が痛いんじゃないだろうか?
・周南市の新型コロナ対策について::これ一般の方にはわかりにくいんですが、結構ややこしいんです。新型コロナに関しては、保健所が中心となって動いています。この「保健所」は、周南市の総合庁舎にありますが、周南市にありながら「山口県」の管轄であり、周南医療圏(周南市、下松市、光市)が対象。なので、周南市と連動しにくい。つまり、周南市長の命令では動かない。だから、周南市は軍隊を持っていないようなイメージ(実際には保健所も軍隊ではないけど)。市に相応の担当課がないわけではないけど、「軍隊」ではないので「緩い」感じになる。市は「手洗い、マスクしましょう」とか、「不要不急の外出を控えましょう」とか、休業支援、子育て支援、給付金等の経済的対応が主になるところがある。で、保健所、保険所長がリーダーシップ取れるか?というと、基本的に指令は県から降りて来るので自らが動けない。今、山口県は、県から対応策が降りてきて動くという流れになっており、市町村レベルで動くのは難しくなっています。医師会としても、保健所とは連携を取りながら、下話等進めているのですが、村岡知事の発表で、「えっ、そうなの!?」ということも多い。要は周南市と保健所が「1対1」の関係ではないというのが問題(その点、下関市は大きいので、市に県の保健所があり、1対1なので動きがよい)。もう少し言うと、徳山中央病院の「指定感染症病床」(新型コロナを収容するベッド)は12床ありますが、これは「柳井医療圏」「岩国医療圏」の3つの医療圏が対象(それぞれが4−4−4のイメージ)なのでややこしい。つまり、周南市は、周南市、保健所、徳山中央病院が同じ市内にありながら、周南市専属ではないので、とてもややこしい。これはそもそも結核などまでの対応を想定された仕組みなんだと思う。新型コロナの世界ではこれでは対応しにくいので、周南市、保健所、基幹病院、医師会が1対1対1対1となるのがよいように個人的には思います。
医師会としても一生懸命動いているのですが(6月まで担当理事だったので)、そんな事情もあったり、また、東京ほど突きつけられていないので、他人任せや自分事になりにくく、皆さんにとっては「ちゃんとやっちょるん?」と感じるのはご尤も(汗)

新型コロナの影響で、ずいぶんとそれに関連した症状を訴える方、体調を崩される方が増えました。
・学生の体調不良が増えた気がする。
・マスクを耳にかけるので、その締めつけ感で頭痛がひどくなったという女性がいました。
・ガソリンスタンドのスタッフさんは、接客的にはマスクしないといけないけど(自分のためにも)、マスクしてると暑いし、息苦しい。この一ヶ月ずっと息苦しさ、胸の圧迫感が続く・・・と
・デイサービスなどの通いの場、リハビリに行かなくなって弱ったという高齢者は本当に多い。コロナを恐がりすぎると、足元を見失い、本末転倒になるケースが出ています。強弱が必要。
・全世代的に不安感が増し、色んな症状が出ている。体調不良が続くと「コロナかも?」という根拠のない不安が覆い、周囲の目も気になって体調不良が遷延するというケースも多い
・当院でも何例かPCR検査をさせて頂いた方がおられます。幸い皆さん陰性でしたが、多くが新型コロナではない「ウイルス感染症」なので、微熱や体調不良が長く続く場合もあります。そんな場合は「本当にコロナではないんだろうか?」という疑念もわきますし、簡単に再度のPCR検査できませんし、不安ばかりが募る。病院に行けば、医者や看護師は「PCR陰性」だったにも関わらず(一度つけた鎧は外しにくい)、物々しい姿で対応するものだから、ますます不安が増長される・・・
・また、高齢な方で、大変真面目な方でしたが、コロナに対する不安をあまりにも大きく抱え込んだがために、認知症が出現、増悪された方もおられました(少し前から兆候はあったのかもしれませんが)。

私の周囲の世界の変化(医療)について
・学会が「zoom」などのオンラインになりました。オンラインのよいところは、「時空を超えれる」ところ(笑)。つまり、平日、夜、東京の講演会でも参加できるところ。また、「zoom」だと、チャット機能やQ&A機能で誰もが質問しやすいし、座長もあらかじめ質問を取捨選択し、ディスカッションを活性化できるメリットがあるかなと。
・オンライン学会は移動時間の制約がなくなるので、聴講できる講演が増えます。が、学会は規模にも寄りますが何千、何万という人が参加していました。開催地のホテル、飲食、観光業は本当に潤っていたことでしょう。それがガッポリなくなるわけですから、その差は本当に大きいと思う・・・僕らも学会をきっかけに見知らぬ土地に行くことを楽しみにしていましたが、それがなくなることで視野が狭くなる気もする・・・(出費は減るけど)
・コロナで収入が減る職種がある一方、減らない職種もある(増える職種もあるでしょう)。上記のように出費が減りがちなので、お金が残っていく人もいるでしょう。財政学者の井手英策さんが言われていましたが、今の日本は生活、教育、医療等、生きていく上での必須の補償が弱いので、将来の不安に自らで備えないといけない。北欧のように普段から生活の補償がしっかりあれば、すぐすぐ生活に困窮しないのかもしれないし、馬鹿げた給付金バラ撒かなくてもよかったのかもしれない。今こそ考え、取り組むときだと思う。

取り留めない話でした。