2020.12.01
新型コロナの流行と予防について改めて考える
山口県内の新型コロナ発生が増えています。
寒くなって、当院にも発熱患者さんの来院が増えました。
気になるのは、
・熱が出てもすぐ来院されなかったり、行動自粛されていない人
・インフル、コロナが陰性なら、なんとか出勤、通学しようとする人
・マスクしたら、消毒したら、体温チェックしたら、透明ボード立てたら、4人以下なら大丈夫とイベントや飲食に参加する人
がまだまだ多いことです。
駅の蔦屋書店に行っても、マスクはしていても、数人が固まって、大声でしゃべっている若者も多いです。
テレビ番組では、透明ボート立てたり、距離を置いたり、マウスシールドしたら大丈夫!、完璧!とばかりに、大声、大笑いしているものが多いのも、国民を勘違いさせる原因になっている気もします。
山口県教育会に寄稿させて頂いた文章に「ザルの目を知りましょう」と書きましたが、一般の人は「〇〇やれば大丈夫」と思いがちで、「ザルの目」には目を向けないところがあります。
発熱者が多いというのは、気温が下がり、湿度が下がり、ウイルスの活動に有利になってきたこともありますが、感染対策が不十分だったとも言えると思います。
基本的な感染対策(マスク、消毒、三密回避、換気など)はもちろんですが、「ザルの目」にも目を向け、防御する必要があります。
GoToトラベルやイート自体も問題ですが、「ザルの目」に目を向けない国民の行動もあると思います。
感染経路が追えない「市中感染」が拡がると手に負えなくなってしまいます。
今まで比較的のんびりしていた山口県があっという間に「エピセンター(感染集積地)」化してしまいます。
山口県の医療資源は大変脆弱です。東京、大阪のようにはいきません。
年末年始に向け、山口県民、周南市民の皆さんの頑張りに期待します!
※「ザルの目」が何なのかわかりにくい文になってました。
・マスクなどの感染対策していても、熱がある人、体調不良の人がグループの中に出てきていたら意味がない
・陰性だから、コロナじゃないから大丈夫ってことじゃない。偽陰性もあるし、インフル、コロナじゃない感染症をうつす可能性がある
・5人以上ならうつって、4人以下ならうつらないってことはないし、透明ボード、口に当てる透明シールドは、直接の飛沫は当たらないかもしれないけど、脇からは漏れてくるし、一緒にいる、対面する時間が長くなればなるほどリスクは高まる
そんなところが私がいう「ザルの目」です。
「〇〇すれば大丈夫」ではなく、基本的な対策として「〇〇」をし、その場合、状況の「ザルの目」を意識し、さらに対策を追加することをしないと意味がないということです。
究極には家から出ず、家から出ても、他人と接触せず、どこも触らなければ感染することはないわけです。