元気スイッチ

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院長日記

2020.12.06

玉井先生の「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書」と年末年始の帰省を考える

諏訪中央病院の玉井道裕先生の「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書 年末ver.」をアップされ、シェアをお許し下さっています。こういうのは本当にありがたいですね。コロナ禍の中の救いですね。
今、年末年始の帰省を検討している方、結構おられるのではないでしょうか?
ご家族からも結構お聞きします。
「GWも、お盆も我慢した。感染対策バッチリやっている。実際に感染していないし。事前にPCR検査もしてい行くし・・・」
そういう貴方はしっかりしていそうだから大丈夫かもしれません。
でも、大移動するみんながみんな、そうでしょうか?感染対策、本当に完璧でしょうか?そもそも完璧なんてあるのでしょうか?
ご存知のとおり、発症の2日前から感染力を持ちます。
ここがこのウイルスの巧妙なところです。「大丈夫!」という皆さんの気の緩みをついて、感染拡大を目論んでいます。
寒くなり、当院にも連日、来院される風邪症状、発熱患者さんが増えています。
幸い、インフルエンザやコロナではなくても、風邪は基本的にウイルス感染です。
つまり、どこかで感染しているわけです。
つまり、この方々の感染対策、ザルだったということです(単純に言えば)。
よく聞くフレーズですが、「家族もみんな風邪ひいています」(家族間感染しとるやんけ!)・・・
みんな「コロナじゃないから(なさそうだし、だって感染対策しているし、周りにコロナ出てないし・・・)」と安心して、風邪ひいて動き回っています。
今週の周南市の新型コロナの感染は、そんな中に潜んでいたのです・・・
「県外移動してません」「県外者との接触、ありません」「3蜜なところ、行ってません」「周りに風邪ひいているひと、熱出てるひと、コロナ、インフル・・・いません」、「マスクも消毒もしてるし・・・」と、全くコロナを疑っていない(我々も、それを聞いて、コロナはないね・・・なんて言ってました。反省、猛省)。
で、県内なら、市内なら大丈夫とあちこち行きまくってたり・・・お店に透明ボードあるし、店員はフェイスガードしているし、4人以下だし・・・と会食していたり・・・
気がついたら、足元に、周囲にコロナがチョロチョロいたわけです。
(真っ暗闇で見えないから、コロナなんていないと思っていたけど、ライト着けたら、結構いたというのが今の周南市)
失礼ながら、一般の方々の感染対策や意識って、そんなレベルなんです(もちろん高いレベルの人もいます)。
そんな中、つまり、刺客はどこかしこに素知らぬ顔で潜んでいる状況の中、帰省しますか?
なんとか実家についたときに、もしかしたら、気づかずに自分が刺客になっているかもしれません。
この状況はずっと続くとは限りません。
ワクチンが劇的にコロナを消してはくれそうにないし、治療薬もタミフルレベルでしょうし、おそらく来年一年もウィズコロナなんですが、だんだん付き合い方も見えてきました。
まだまだインフルやノロなどのようにはならないでしょうが、もう少し上手に付き合えるようになるはずです。
12月はじめの時点で、まだ、第3波の下降が見えていない状況です。
是非、この年末年始の帰省、旅行による移動は再検討下さい。
今年一年、最前線でコロナと戦ってきた医療者は、今、まさに第3波で、本当に賢明に持ちこたえています。
今までは暖かい季節だったらかまだ体力もそこまで落ちませんが、冬場は体調管理も並大抵ではありません。
皆さんも賢明に耐えてこられたとは思いますが、少しでも第3波を緩やかにし、年末年始を経ての新年が、さらなる大波にならないようにして頂き、頑張ってきた医療者に、少しでも穏やかなお正月を迎えさせてあげて頂ければと思います。
ここ、頑張りどころです!力を合わせて頑張りましょう!

※上図は抜粋です。下のオレンジの部分をクリックするとすべてが見れます。

PDF資料・新型コロナウイルスをのりこえるための説明書 年末ver