元気スイッチ

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院長日記

2020.12.14

佐々木先生、高山先生の記事をアップしようとしましたが、ついつい思いが…

ほんとうにまずいです。新型コロナ、全然減りません。
昨日の東京での新たな感染者の半分が感染経路不明だとか・・・
「マスクしてました。三密避けてました・・・」 
でも、感染してる
東京の人は、あれだけ動けば(街に人があれだけいれば)、感染するよな(市中感染)と思います。
田舎の田園風景の中、一人でトボトボ歩いているだけでは感染しないわけです。
だって、空気中にコロナいないし、コロナ持ってる人が歩いていないわけだし・・・
でも、今は違います。
山口県でも、市中に歩いている可能性があります。無自覚のまま・・・もしくは、少しの風邪症状があっても「まさか自分(感染対策しているという自信・自覚を持っている)がコロナとは思ってなかった」と、生活している場合があります。
山口県内なら、自分がマスクし、手指消毒し、行く先々のお店が感染対策していれば大丈夫と動き回っています。
県内の県立高校はこの12月にGoTo使って、修学旅行するらしいです。
「山口県内で・・・」という理由で・・・下関市が市中感染の可能性を発表し、全国でコロナが減少しないなか・・・
知事、教育委員会はそれでいいのんか?それって、不要不急の教育なのか?思い出づくりが不要不急か?
強制ではないから、半分程度の参加という。半分の参加で、まだ思い出づくりが大切か?
もう、山口県なら大丈夫という「対岸の火事」的な考えでいい状況はとっくに終わっています。
皆さん、想像して下さい。
毎日、あれだけのコロナ患者が出て、それを必死で追いかけている保健所職員のマンパワーが足りているのか?疲弊していないのか?
あれだけのコロナ患者が入院して、本当にまともな医療ができているのか?コロナ以外の病気の患者さんがきちんと治療を受けることができ、治せる病気がきちんと治せているのか?
コロナ専任の医療者、チームがあったかのように勘違いされているかもしれませんが、そんなところはごくごくわずか。多くは別な専門領域の医師、看護師が特別チームを組んで対応しているのです。
で、当然ながら、医師も看護師もある程度若くて、スキルが高い、院内のトップチームなはずです。
で、病棟一つがそれに奪われる。
周南市の想定では、50人程度のひと病棟(ワンフロア)に、5〜6人程度の受け入れで想定しているわけです。
あとの45人、どうなるのでしょう?
コロナ専任になる先生が担っていた医療はどうなるのでしょうか?
そうすると、自ずと通常医療がどうなるのか・・・
医療者を思って花火上げるの、電飾つけるの、飛行機飛ばすの必要ないですから(結局、人集めてるし)
今、国民全体が変な自信持って、慣れて、なめて、国が止めていないし・・・って言い訳して動いています。
在宅患者さん、外来患者さんのご家族も相変わらず、お子さん、お孫さんが帰省することを検討中という・・・(関東、関西だというのに)
PCR検査が2,000円程度でできちゃうのもよくない。
これを通行手形とばかりに自身持って帰ってきてしまいそう
今、検討中ってありえんでしょうって思う。
確かに、「あと少しだな・・・もって年始までかな?」とか、「来年の正月はないかもな」という方のご家族はさぞかし互いに会いたいでしょう。
そこはリスクを犯してでも止められない。こっちも何とかしてあげたい。
でも、とりあえず、近い別れが予期されないのなら、GWも、お盆も帰っていないという理由だけで、帰省するのはやめて欲しい。
あなたは大丈夫かもしれませんが、人が動けば、全体ではリスクが上がるのです。「私は大丈夫」という大勢の中からも感染者が出るはずです。
周南市の年末年始の一次救急体制は、基本、車でお話だけ聞いて、風邪薬程度をお出しして、「家でおとなしくしてね」という体制です。
批判はあるでしょうが、施設面、マンパワー等で難しいのです。
これでも、沢山の人が訪れたら、どうしようもありません。
今年?去年?の1月上旬の休日診療所で、私、100人のインフルエンザ・風邪患者さん診ました。
こんな状況にコロナが混じったらどうしようもないです。
どうするか?十把一絡げ「風邪」として、病院に入れず、症状だけで薬出して、家で様子をみて頂くしかないです。
「重症見逃したらどうするのか?」という批判あるかもしれませんが、正直わかりません。
しんどそうな患者さん全てが重症とは限りません。見分けるには、血圧測定したり、酸素濃度測定したり、対面で聴診したり、検査したり、レントゲン撮ったり・・・
コロナの疑いがあれば、フル装備の予防策が必要です。休日診療所では導線が分けれません。一時間ちょっと、貴方以外誰も入れることができなくなります。使った医療機器消毒し、換気し・・・
そんな医療、100人待ってたらできるわけないです。
長ぁ〜〜い愚痴みたいになりましたが、それだけ危機感持っています。
感染流行地で体、命を張る、医療者や保健所の方々を思うと、胸が苦しくなります。
会いたい人に会えないけど、行きたいところにも行けないけど、生きて正月を迎えられる喜び、穏やかな正月を迎えられる喜びを、国民全体で味わえるよう是非力を合わせて頑張りましょう。

長く長くなったので、佐々木先生、高山先生の記事は別枠で