６５歳以上の方々を対象とした新型コロナワクチンの第二弾予約が５月１２日（水）に始まりましたが、当院の接種分はあっという間に予約が埋まったようです。
私は、当院スタッフが親御さんの予約をスマホからしており、「あ〜どんどんなくなっていくぅ〜、あ〜またダメ、あ、なくなった・・・」というのを目の前で見てたので、そのさまを目の前で見ておりました。
電話予約、ウェブ予約を頂いたのに、予約ができなかった方、本当に申し訳ございません。

このワクチンは、我々にとっても未知のワクチンです。
とくに副反応については我々は（おそらく皆さんも）、かなりビビってて、とくにアナフィラキシー反応にはビビっています。
そのため接種後１５分、アレルギー歴がある方は３０分、院内で様子観察をさせて頂くのですが、今までのワクチンと異なり、ショック等が起きてもすぐに対処できるように観察しないといけません。また、それを通常の診療の中で行っていかねばなりません。
問診には当然、神経を使います。
また、筋肉注射のため、皮下注射より神経を使いますので、時間を要します。
このワクチンは１バイアル（筒）で６人分なので、６の倍数での人数が基本となります。そして、３週間後に２回目を接種しないといけないので、あとから、１回目と２回目の人がダブルり、人数が２倍になります。
また（「また」がとても多いことでも、このワクチンが従来と違うのがわかるかと・・・）、このワクチンは「溶解してから６時間以内に接種」しないといけないので、予約したからいつでも自分のワクチンがある、いつでも接種可能というものではありません。予約の方が来ないと、廃棄しないといけなくなるので、電話したりしないといけなくなります。
各病院、会場によっても事情が違います。「３０分に一人」で接種するところもあれば、「指定の時間に全員集合して一気に」というところもあります。気ままな時間に来られても対応できません。
また、ご存知のように超〜低温保存が必要で、ディープフリーザーから出して、それを慎重に（あまり揺らしてはいけない）、各病院に届け、各病院ではマニュアル通り、溶解し、慎重に慎重に１瓶から６人分を取り分け、準備しないといけません。
従来のワクチンとは比べ物にならない相当な手間と神経なのです。

言い訳が長ぁ〜くなりましたが、上記のように予約枠が簡単には増やせない現状があるのです。
当院は基本的に「かかりつけ患者さん」を対象としています。
できれば当院の枠は、多くの病気を抱えている方、アレルギー歴がある方、高齢で集団接種会場に行きにくい方・・・そういう方に使って頂きたいと思っています。
元気で、病気も多くなく、安定してて、車もある方は、多くの枠がある集団接種会場での接種をお願いできればと思います。

次回第三弾は５月２６日からです。
65歳以上の方が約4万人、すでに2万4,000人分は終わっているので、次回の競争相手はずいぶんと減っています。今回予約できなかった方も、次回は予約しやすくなっていると思います。今しばらくお待ち下さい。

前フリが長く長くなりました。
お笑い芸人、ユーチューバーでもある『せやろがいおじさん』がワクチンについてわかりやすく解説してくれています。

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（内容の訂正があるようなので下に貼っています）