2022.01.20
コロナで大変だけど前を向いて頑張りましょう!
日々、全国都道府県が1日の新型コロナ感染者の最高記録を更新しています。
ご存知のとおり、オミクロン株は、デルタ株と異なり、感染力がハンパない(インフルエンザの6倍、デルタ株の2.5倍)わりに、重症化は多くありません(これは感染者の大半が若い方だからであり、高齢者、基礎疾患患者ではその限りではないと思います)。
そのためデルタのときのように原則入院・ホテル療養としていては、既にそのキャパの何倍もの感染者がいるので対応困難です。
多くの方が自宅療養で対応可能なため、オミクロン株では主戦場が在宅となり、その対応を我々も模索し、動き出しています。
自宅隔離中は1日に2回、健康管理システムに体温等入力する。調子が悪いときは電話やオンライン(ここはまだ不整備)で相談ができる、薬が必要な場合はデリバリーしてもらえる・・・
こんなのは以前から欲しかったシステム。コロナは社会やシステムの弱い部分を突いてくる・・・こんなことはアフターコロナを見据え、これを機会に仕組みを構築していく必要がある気がしています。
また、オミクロン株の感染拡大は、最初の年末年始の会食、パーティ組、山口県は岩国基地組から、学校や職場での感染が増えています。
「同僚に・・・上司に・・・家族に・・・熱があった、コロナと診断された」ばかり。
これって、インフルエンザのときと一緒。
相変わらず皆さん、体調不良があっても職場や学校に部活動に行って、周囲にうつしている・・・
未だ「会社に・・・クラブの仲間に・・・迷惑かけないように」「内申書に影響しないように・・・」と頑張り(頑張ってんだかなんだかわかりませんが)、うつしている
ニュースキャスターも言ってました。「我々はどこで感染するか?どこが危ないか?だいぶんわかってきた。一人一人がそこを避けて行動することが大事」と。
飲み会や混雑した居酒屋、レストランは行かなきゃいいけれど、職場や学校はなかなか難しい。だから、感染拡大の主たる場となっている。
「コロナは社会の弱い部分を突いてくる」と書きましたが、会社や学校側も、社員や生徒側も、相変わらずのまま。
これを機会に、コロナに強い仕組みを構築する必要があると思います。
それがないと、社会・経済を回しながらのウィズコロナはないと思います。
そんなことを考えさせてくれる記事を、佐々木淳先生(悠翔会)が書かれています。一部、抜粋させて頂きます。
また、忽那賢志(大阪大学)がオミクロン株のこと、書かれています。リンク貼ります。ご参照下さい。
では、皆さん、十分注意してお過ごし下さい。
忽那賢志先生の記事は下。オレンジの文字をクリックすれば記事にジャンプします。
Yahoo!ニュース_1月19日_忽那賢志_新型コロナ 日本・世界中で急激な感染者の増加 なぜオミクロン株は広がりやすいのか?
以下、佐々木淳先生の1月18日のFaceBook記事より抜粋です。太字にした部分、私達一人一人がどう考え、どう行動するかが大切なんだと思います。
************************
(前略)
唯一懸念するのが、高齢者施設でのクラスターです。
複数の施設で同時多発的に多数の要介護高齢者が感染した場合、地域のコロナ病床を一気に逼迫させてしまうかもしれません。あるいは、入院をさせずに施設内でできる範囲の治療をしていこう、ということになるかもしれません。
いずれにしても、リスクの高い選択です。
でも、逆に言えば、重症化しやすい高齢者を感染から守ることができれば、コロナ病床を逼迫させる要因は少ないのではないかとも思います。施設の職員および要介護高齢者・基礎疾患のある人たちにブースター接種が行き渡れば、この部分のリスクは大きく軽減できることになります。
③については、常に「医療か、経済か」という二項対立的な議論が続いてきました。経済が回らないこと、人と人とのつながりが分断されること、世帯単位で孤立させることが、社会の弱い立場にいる人たちへの最後の一撃になる、その通りだと思います。
ならば、各自が合理的な感染対策をしながら、社会活動をこれまで通り回せばいいと思います。
若くて元気な人は、仮に飲食店で感染しても、中等症以上になる人は少数です。感染したくない人は感染リスクの低い行動をとればいいし、感染しても(同居家族を含め)この程度のリスクならば許容できる、そう思うのであれば外食してもいいと思います。
もちろん、これは周囲の迷惑を省みず、マスクを外して大騒ぎすることが許容されるという意味ではありません。あくまで合理的な感染対策をしながら、という前提です。
(中略)
それぞれの生活スタイル、それぞれの優先順位、それぞれのリスクの考え方に応じて、各自が選択すればいいのではないでしょうか。
家庭で感染が拡大したらどうする?
家族が感染しても、軽症であれば自宅療養です。そして残る家族は全員が濃厚接触者、全員が自宅隔離です。家族は運命共同体。自分の行動が、他の家族にどのような影響を与えるのか、考えて判断できるのが大人です。
子供の感染、これは防げないかもしれません。リスクを下げたいのであれば(5歳以上であれば)今はワクチン接種という選択があります。副反応や長期的副作用が心配という声もありますが、コロナに感染すれば未知の後遺症が生じる可能性もあります。子供を感染から守り切れる保証がない限り、どちらかを選択しなければなりません。
職場で感染が拡大したらどうする?
それも含めて、自分で判断し、合理的な行動が選択できるのが社会人だと思います。それぞれの組織単位での判断もあるでしょう。感染拡大のリスクを少しでも減らすために、私生活でも家族以外との会食を禁止する職場(介護事業者や医療機関など)が多数存在する一方で、新橋のガード下で大々的に新年会をやって盛り上がっている会社もあります。リスクに対する考え方はさまざまなんだな、と改めて思います。
気をつけるべきポイントは、体調が悪ければ(コロナだと考えて)外に出ないこと。
かかりつけ医や保健所に相談、検査を実施することになりますが、陰性=非感染を意味するものではありません(検査前確率が75%の場合、感度70%・特異度99.9%の検査を実施した場合、陰性になった場合でも5割の確率で感染しているということになります)。
周囲を守るためにも、検査結果によらず、体調が回復するまでは在宅療養をするべきです。
そして、三密の回避とマスクと手洗いをきちんとすること。
もし職場にウイルスが持ち込まれたとしても、それぞれが適切な感染防御を行い、環境管理を行えば、感染拡大はある程度抑制できると思います。
(中略)
感染力の強いオミクロンであったとしても、やるべきことをきちんとやっていれば、感染者から身を守ることができる可能性が高いと思います。
そうこうしているうちに、重症化リスクの低い人たちにもブースター接種の順番が回ってきます。接種率が上がっていけば、感染対策のガードも少しずつ下げていくことができるのかもしれません。
僕は政治的提言をできる立場の人間ではありません。
だけど、20時前までの飲食が安全なわけではありません。お酒を飲むこと自体が危険なわけでもありません。
政府や自治体が個人や法人の活動・行動を一律に制限するのではなく、適切な感染対策とは何なのか、一人ひとりが正しい知識を持ち、合理的に行動できるのであれば、ウィズコロナの社会が動き出すのではないかと感じています。
(攻略)