2011.09.07
子宮頸がんワクチン接種:9/15よりガーダシルが追加されます
子宮頸がんワクチン接種に関しましては、供給量不足等々で皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしております。
9月15日より従来のHPV16・18型に加え(「サーバリクス®」は2価HPワクチン)、HPV6・11型への予防効果が追加された、4価HPワクチン「ガーダシル®」が「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」の対象に追加されます。
つまり、「ガーダシル®」も公費で接種できるようになります。
公費補助の対象年齢は一緒です(中1~高1)。
これから初めて接種される方は、どちらかを選択できますが、すでに「サーバリクス®」の接種をされている方は、途中から「ガーダシル®」へ変更することはできません(逆もしかりです)。
以下、「サーバリクス®」と「ガーダシル®」の違いを簡単に説明します。
●効果について:子宮頸がんの主な原因とされるHPV16・18型へはどちらも効果があります。「ガーダシル®」はHPV6・11型に対する予防効果が追加されているのが特徴です。HPV6・11型は尖圭コンジローマ(簡単にいうと陰部にできるイボです)や外陰上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍の発症に関与しており、それらへの効果が期待されるようです。
●投与スケジュールについて:「サーバリクス®」が初回-1ヶ月後-半年後なのに対し、「ガーダシル®」は初回-2ヶ月後-半年後となります。
●値段:公費対象の方は無料ですが、自費の方の値段は一緒です(医療機関によって異なりますので要確認)。
★お知らせ★
9月15日から「ガーダシル®」も追加になった!と喜んでばかりもいられません。現在の公費助成事業は今年度のものです。来年度も事業が継続されなければ、今年度中(つまり3月末日まで)に3回の接種を完了していないと、来年度に接種する分は実費になる可能性があります。つまり、今月中に接種しておかないと3回目は実費になる可能性があるということです。政府は継続の意向は示しているようですが、現在のところはわかりません。ご希望の方はお早めに接種された方がよいようです。