2011.11.08
インフルエンザ予防ワクチンについて
例年ならびに現時点(11月8日)では当院では、インフルエンザ予防ワクチンの接種について予約を頂いていません。
理由は、
・1人1本では必ずしもないので、「この1本は○○さんの分」という取り置きができないこと
・予約をとるとスタッフの仕事が超大変となって、通常業務に支障をきたすこと
・みなさんにできるだけ面倒をかけたくないこと
です。
が、ワクチンの接種量が例年程度であれば、当院での不足は心配なさそうですが、それ以上となると不足するようです。
インフルエンザワクチンは他の医薬品と違って、頼めば随時入荷してくるというものではありません。
国が流行状況を予想して、流行しそうな型のワクチンを、予想される必要数製造し、それを分配するという形となっています。
予定数の製造が終わると今シーズンのワクチン製造も終わります。追加製造はありません。
ですから、前年の実績数は概ね入荷するようですが、予想を超える数については対応困難となるわけです。
わかりやすく話をすると、昨年当院で100人のワクチンを接種したとします。今年当院で初めてうつ方が100人来たとします。
120~130人分はなんとかなるかもしれませんが、残りの70人ぐらいの分は不足するわけです。
例年当院でうっておられる方分は概ね大丈夫だけれど、初めて当院でうつ方があまりにも多く来られると、その方の分までの用意はないということになるわけです。
ただ、ここにも問題があって、例年当院でうっておられる方が、今年もうつかどうか定かではないのです。
また、もうひとつ悩ましいことがあって、今年の周南市の高齢者の助成事業が11月からと一般接種開始より遅かったので、10月下旬に定期受診され、ワクチン接種を希望された方の多くが、「じゃあ次回受診したときにうって下さい」と帰られているので、11月いっぱいはワクチンがなくなる事態は避けたいのです。
長あ~くなりましたが、現在、予想以上に新規接種の方が多くご来院頂いておりまして、このままだと定期受診しておられる方(とくに高齢者)の分が不足する可能性がありますので、ある程度までいきますと、新規の方々の接種はお待ち頂くか、お断りさせて頂くことになるかもしれません。