2012.02.21
平成24年度の子宮頸がんワクチン接種について
周南市より平成24年度も子宮頸がんワクチンの助成事業を継続すると通達がありました。
したがいまして、現在までに1回目もしくは2回目まで接種が済んだけど、3回目が4月以降の接種になっていた方も今までどおり無料で接種できることになります。
現在、高校1年生の方も年度内(つまり3月末まで)に1回目を接種していれば、高校2年生になっても2回目以降を無料で接種できることになります。
現在、高校1年生の方は無料で打てるラストチャンスですから、ご希望でしたら打ちそびれのありませんように。
現在、子宮頸がんワクチンは2種類あります。
『サーバリクス®』と『ガーダシル®』です。
どちらも、子宮頸がんの原因になるとされるヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型に対しては効果があるのですが、『ガーダシル®』はHPV6と11型にも効果があるとされ、膣・外陰上皮内腫瘍や尖圭コンジローマにも効果があるとされている点が違います。
したがって、『サーバリクス®』が“2価ワクチン”と言われるのに対して、『ガーダシル®』は“4価ワクチン”と言われています。
子宮頸がんに対する効果は同等と言われています。
『ガーダシル®』の会社は当然“4価”で、おまけがついてくることを売りにしていますが、『サーバリクス®』の会社は子宮頸がんに対してはうちのほうが強いと言っています。
本当のことは数年後でないとわからないのではないかと思います。
当院では最初は『サーバリクス®』しかなかったので、『サーバリクス®』を打っていましたが、『ガーダシル®』が発売になってからは『ガーダシル®』を主体に打っていました。
しかし、私の個人的な見解、感触ですが、『サーバリクス®』の方が打ちやすく、痛みも軽いように思うのです。
そういうことで来年度は基本は『サーバリクス®』にする予定です。ただ、ご希望があれば『ガーダシル®』でも接種可能です。
いずれにせよ、子宮頸がんワクチンはお電話を頂いて、こちらに入荷されてからの接種となりますので、お電話の際にご希望があれば伝えて下さい。